なるようにしかならない
05 13, 2016
「自分の敵は自分だ」というのはよくある通説だが、考えたくない案件を自分のマイナス思考が勝手に増幅させ、その案件を必要以上に厳しい何か恐ろしげな難問でもあるかのように作り替えてしまうことがある。心配であるゆえ過剰に警戒心が高まり、最悪の想定にさらに輪をかけてしまうのだろう。いつまでも気が弱い自分が消えないことを思う。自分でやれることなどたかが知れている、この年になって格好つける必要もない、というかできないことだらけでしかない自分に何を期待しているのか、どんな圧力をかけようとしているのか、素直になれない足掻きがいまだに顔を出してしまうのだろうか。出所は忘れたが、心配が伴う悪い想定は平均すると96%起きないらしい。もちろん油断する必要はないが、頭から重く考える必要もないのだ。「なるようにしかならない」という言葉は、諦め要素が高く前向き度が弱いイメージだが、実際問題なるようにしかならないのが現実だ。自分ができることは、その「なるよう」の部分を天秤にかける直前まで磨いて準備しておく程度だ。その後は状況に身を委ねるしかない。そして、そこでも自分が何か奇跡的なパフォーマンスができるわけでもない。今まで積み重ねた生き方が表出するだけだ。それこそが自分であって、そこを受容するしかないのだ。もうあまり自分の妄想に苦しめられたくはない。飄々としていたいものだ。
