心のざわざわ

08 28, 2015
人はどこまでも堕落できる、という姿を晒し続けた娘の夏休みがようやく終わった。当初輝いていた計画表は黙殺され、好き放題の生活を続けたツケがいきなりやってきたようで、今日はテストらしい。ヤケにならないことを祈る。そんな娘の絵日記より抜粋。

「親からはなれてねるので、かなしくなったりするのかと思ったら、心のざわざわがきえて、すっきりとしたふしぎな気分だった。」

これは娘が独りで参加した2泊3日のサマースクール初日の感想なのだが、なかなか興味深い。「心のざわざわ」とは、親からの圧力だったり小言の類いなのだろうか。それほどに親はガミガミ言っていたわけか、もちろんそんなことは分かっている。問題は、色んな至らぬ点の指摘=ガミガミが、娘の中で「心のざわざわ」として一括りになっていたことだ。希望としては「解決すべき自分の問題点」として残って欲しかった。しかし、人から言われ続けた言葉は、キレイに整頓されて残るわけがなく、わらわらと蓄積されごった煮になり適当なレッテルを貼られてしまう。そのタイトルが「心のざわざわ」なのだとしたら、あんまりガミガミ言うのはよろしくないのだろう。ただ思うに、親の不在を体験したことで、そのざわざわが意識されたのだ。今回は「ざわざわなし状態」=「すっきりとしたふしぎな気分」となったが、それは多分にサマースクールの兄さん姉さんに大切に扱われ、楽しく過ごせたゆえだろう。それが何かの問題なりに独りで直面したとしたら、その「ざわざわなし状態」=「警戒すべき不安な気分」かもしれない。まあいい、要はその言葉を読んで僕の心がざわざわしてしまったということ。
関連記事
0 CommentsPosted in 生活
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks
Top
プロフィール

任田進一

Author:任田進一
http://www.shinichitoda.com

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ