練習のやり方
02 16, 2014
オリンピックとか見ていると、この選手達は一体どのくらい練習をし続けてきたのだろうと思う。そして、そんなにも練習してきたのに、本番でいつもの力が発揮できなかったりするわけだ。その身悶えするような悔しさを想像すると、本当に気の毒になる。それでも彼らは気持ちを切り替えて、次の試合に向けて再び練習を繰り返すのだ。そんな崇高な姿を見た後に、あれこれ理屈をこね回し、練習を避ける娘を見てとても残念に思い、練習がどれだけ大切で、どれだけ君の未来の可能性を伸ばすか等々を、上から目線で語ってみたのだが、全く受け入れられず、逆に「じゃあ、この曲弾いてみてよ」と煽られてしまった。所詮、小学校1年生が弾いている曲だし、簡単そうなのでやってみたのだが、見事に出来なかった。たどたどしいことこの上なく、鍵盤もおそるおそる押している程度で、自信のなさが自分でもわかる。しかし、しばらく練習しているうちに、それなりに曲らしくなってきた。そして、自分が苦手な部分も明確になり、そこを素直に娘に教えてもらうと、今まであんなに嫌がっていたのに、突如教えてやるか的態度で、見本をみせてくれた。その弾き方は、僕のようにおそるおそるでもなく、鍵盤もしっかりタッチしており、なかなか上手ではないかと思え、その感想を述べると、娘はますますいい気になり、再び練習を再開したのだった。練習させるひとつの技術を学んだような気がしたが、同時に「とにかく練習しなさい」ではなく、その練習している曲に興味を示すことや、それなりの頑張りを抽象的ではなく具体的に認めることも大切なようだ。
オリンピックでそれぞれの選手が、それぞれのコーチと抱き合っているシーンを見ると、そのペアの数だけ練習のやり方があることを思うのだった。
オリンピックでそれぞれの選手が、それぞれのコーチと抱き合っているシーンを見ると、そのペアの数だけ練習のやり方があることを思うのだった。
