へこむ

01 05, 2010
根本的にわかっていなかった、ということが時々ある。もしかすると、指摘されないだけで頻繁にあるのかもしれない。僕の至らぬ部分の話を聞き、確かにそうだと思い、自分の貧しい人間性を実感すると、この年まで何をやってきたのだろうとへこむ。

15年程前、仕事場に同期が3人いた。その内1人は女性で、彼女はもう1人の同期とつきあっていて、僕はその同期の2人の関係を8年間知らなかった。3人で行動することも少なくなかったと思うのだが、全く気づくことができなかった。
ある日、男性の方の同期と一緒に仕事をしているテーマが片付き、呑みに行くことになった。そこで「実は結婚することになった。」と言われ、「それはおめでとう。」と返した。年齢的にも全く問題ないし、付き合っている女性がいることも知っていたので、不思議な点はなかった。しかしその後、「任田(僕の名)も知っている人だよ。」と言われたのだ。これには驚いた。仕事場には女性が何人かいるので、その可能性もあるのだろうが、完全に思い当たる人がいなくて途方にくれていると、彼の口から「実は同期の○○さんなんだ。」という言葉が出てきた。その時、こんなに人は驚けるのかと思うくらいの衝撃を受けた。さすがに同期だし、2人のことはある程度知っているつもりだったのだが、「つもり」だけだったようだ。僕は何を見てきたのかと思った。生きる上での大切な視点が、僕には完全に欠落しているのではないかと、悲しくなった。(明らかに欠落しているのだが)
しばらく人間不信になり、男女が並んでいるだけで、つきあっているのだろうか?と自問自答する日が続いた。正直に言えば、もうその同期夫婦には子供も2人いるのだが、僕の中でまだよく消化できていない。

この年齢になると、大抵のことに対する見方や対処法が決まってきている。しかし、それは自分にとって都合がいい見方であるだけで、それが当てはまらないこともたくさんあるのだ。そんなことは当たり前でわかっているつもりなのだが、未だに僕はわかっていないようなのだっだ。困ったことだが、今からでも考え方を修正する必要は多々あるようで、それができないと先へも進めない気がする。
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