行動パターン

09 27, 2012
勤めている会社には、大きな今風の社員食堂がある。それは限りなく並列で均一にならないよう、そこそこ工夫されており、外を見ながら個人で食べられるカウンター的な場所もあれば、早々に切り上げる忙しい人用の場所もある。統一感を排除し、個々の空間が意識できるようデザインされたのだろう、利用する人は多い。
僕は、その新しい食堂ができる以前の、いわゆる均一な空間に白いワイシャツが並ぶ中に入り込めず、自席で軽くすませるのが常だったのだが、先日、同じ部署のメンバーとその新しい食堂に行き、こういう空間だったら大丈夫かもしれないと思い、後日ひとりで来てみた。
結果、やっぱり馴染めなかった。複数でいれば何かしらしゃべるなり聞くなりしているので、周囲の音が気にならなかったのだが、これがひとりだと、そうはいかない。いくら空間が変わったところで、あの並列で均一な社員食堂的ざわざわ音には何の変化もなく、僕が苦手だったのは白ワイシャツが並ぶ空間はもちろんだが、音にも影響されていたことを知った。視界に関しては、意志で何を見るかは選択できるが、音はどうにもならない。まあ音楽を聞くとかいう方法もあるのかもしれないが、そこまでするものどうかという感じだ。結局時間をずらすしかないということで、再び自席で食べることになった。やはり静かで落ち着いた。自分がいつのまにか習慣としている行動には、意識されない好みが多々含まれているようだ。行動パターンは自身の意志以上に、周囲の環境に影響されてのことが多いと思っていたが、そうでもないようだ。
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