北鎌倉のギャラリー

09 10, 2012
ホームページを見て作品に興味を持ちました、という主旨の嬉しいメールを頂き、その方が運営している北鎌倉のギャラリーへ行って来た。このあたりは縁遠くなったが、十代の後半は、ほぼ毎日ここを通る横須賀線に乗っていたので、それなりに懐かしい場所ではある。
きつい日差しの中、ギャラリーへ向かう地図を見ながら歩いたが、その目印が「大きな平屋」とか「4段の石段」など、なんだか普通ではない。そしてそこにあった平屋は本当に大きく、石段は様々な段数があるので、確かに「4段の石段」と書かれていると安心して進むことができた。その後、道はどんどん狭くなり、坂は急になり、ついに舗装された道が消えて、山道になってしまった。しかしそこからうねる階段を登ると、黒い壁とガラスで作られた瀟洒なギャラリーが出現したのだった。
この体験はかなり特異なもので「ここで発表される作品はインスタレーションが9割です」というオーナーの言葉がよく理解できた。確かにここで作品を見せるのであれば、過去の何かではなく、この場所から誘発された何かを作りたくなる。1階の3面が完全なガラス張りなので、壁は1面しかない。僕の場合ここしばらく平面作品ばかりだったので、どうするかを今後悩むことになるだろう。反射するガラスと黒い床と土の塗り壁は、正直もうそれだけで充分に完成されていて、作品の入り込む余地をどこに見いだすのか難しそうだ。もちろん過去の作品を置くだけではどうにもならない。
過去の展示作品等、参考になる要素はあるけれど、そのどれもを裏切りつつ、何が自分に出来ることか考えていたのだが、普段使わない頭をこね回したことで、なんだか妙に疲れてしまった。しかし、こういうことを考えているのは、実に楽しい。
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右側の道を進む。
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うねる階段。
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