単純作業

05 28, 2012
最近少なくなっていたが、今回の作品は相当な単純作業が必要になる。同じものを地道に作り続けなければならない。それはたんに外注費を浮かすためなのだが、実は嫌いではない。もちろん一日中やりつづけるのは苦痛を伴うが、期間はまだだいぶ先なので、今のところ2日で1個とかでよく、日々の習慣のように作っていけばよいので、それはある意味楽しい。どこが?だが、それはこういう単純作業ほど、スキルや手際の成長が実感できるのだ。昔、土の球体を何百と作る必要があり、作っていたのだが、百個ほど作る間に、両手で同時に作るとか、微妙な重さの違いが分かるとか、生活するには全く役立たない技術が、必要以上に向上したのだった。たぶんあの時、泥団子作り大会があれば、かなり上位に食い込んだのではないかと思われる。今回はその泥団子ではないが、制作時間や出来などは、終わり頃には飛躍的に向上するかもしれない。ただ、それは毎回少しでも工夫していくことが必須で、その微妙な実験の積み重ねが、当初とは大きく異なる結果を導きだすわけだ。思えばそういう向上心は、生活全般にわたって言えることだが、そういう姿勢で向き合えるものと、なかなかはそうできない類いのものとがある。全てに対してそういう対応ができれば、将来は随分違ったことになるのだろうけれど。
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2 Comments
By 雅yuki Yoshida05 28, 2012 - URL [ edit ]

自分も単純作業に突入しなければならないのですが、やる気はあってもメンタル系の障害で手がつかない難儀な状態です><
コツコツやれるのが最大の身上だったのに…

By 05 29, 2012 - URL [ edit ]

雅yuki Yoshidaさん、コメントありがとうございます。
時間がゆるすまでは、全く別の作業をやってみるのはどうでしょう。
もしくは、やる気はないが、とりあえず手をつけてみるとか。。
意外に始めると集中できるかもしれません。

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