握手

04 16, 2012
心残りはあるものの昼までに仕事の目処をつけ、残りは月曜日に回して勢いそのままに新幹線に乗り、先日京都へ行って来た。東京を離れる程にしがらみも剥がれていく感じが気持ちよかった。周りは仕事中のビジネスマンだらけだったけれど、まあいいかと思いビールを呑んで、さらに気分は高揚し心が解放されていくのだった。いけないと理解しつつもその緊縛を破る行動は、正直楽しい。

あるイベントに参加すべく、四条にあるアバンギルドへ向かった。雨だったが、木屋町通りの桜は見事で京都感が高く、歩くだけでも充分満たされる場所だった。そのアバンギルドは本当に魅力的な空間で、そこで行われたイベントやライブも非常に面白く、ここに来て良かったとひたすら思った。特に、歌を人の声で聴くという重要な感覚を思い出した。長谷川健一さんという方だったが、もうずっと聞いていたかった。

僕はそこで行われたシンポジウムのパネリストとして参加した。積極的にしゃべる方々の中、ほとんどいるだけの状態だったが、もともと普通でないパワーの持ち主であるメンバーのトークを間近で聞いていると、それだけで力をもらえそうだった。とにかく、現状を打破しようとする行為を遮断する逆風は、常に吹き続けているけれど、どんな状況であれ行動を起こす人は起こすのだ。それは普段自分が関わっている全ての事にも通じる。現状に嘆いている暇があったら、次の行動を起こすしか解決方法はない。この当たり前がなかなか出来ない。僕は日本のアートシーンを牽引して行くようなキャラではないが、少なくとも自分のアートは常に更新していく作家ではありたいと思った。パネラーの方々とトーク後に握手したのだが、その手の質感が気持ち良かった。あんまり普段握手することがなかったせいかもしれないが、忘れてはいけない感覚だと直感した。もしかすると、このために僕は京都に来たのかもしれない。

トークショーの時にアルコールを呑んだらいけないのかと思っていたが、みんなガンガン呑んでいたので、僕も呑んだ。思えば昼からずっと呑み続けていて、それは打ち上げでも続き、明け方どこかの店で、店長さんが「もうビールは無くなってしまいました」と謝っている場面を、僕は朦朧と眺めていた。行動する方々のパワーをここでも見せつけられたのだった。
http://www.galleryneutron.jp/event/neutron_night2.html
関連記事
0 CommentsPosted in 展示
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks
Top
プロフィール

任田進一

Author:任田進一
http://www.shinichitoda.com

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ