苦労

03 26, 2012
個展の搬入出は今まで全て自分でやってきた。今回初めて人に託しての展示になる。完成を観ることなく、展示が始まるのは妙な気分だ。搬入とはそれなりに気を使う作業だし疲れるものだが、自分の作品を最も客観的に観る絶好の機会でもある。インストールし終わる時の快感もなかなか良い。今回は搬入出の苦労はないけれど、そういった喜びも味わえないわけだ。ひとつ楽をすればひとつ何かを失う。
展示に際しての指示書を入れたが、解読してもらえるだろうか、作品は傷つくことなく届いただろうか等々、気になることが多々あるが、任せる時はこっちがそわそわしても仕方ないのだ。ギャラリースタッフの皆様、お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。
会期中1~2回程しか観に行けないと思うけれど、自分以外の方にセッティングされた、自身の個展空間を味わう経験は初めてなので、どういう感覚になるのか今から楽しみではある。たぶん予想していることとは別の感情を得られるだろうとは思う。もしかすると今まで以上に、客観的視点で作品を体感できるかもしれない。 それにしても、始まるのだという実感がどうも遠い。
関連記事
0 CommentsPosted in 展示

Previous: 無表情な少女

Next: Sardine
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks
Top
プロフィール

任田進一

Author:任田進一
http://www.shinichitoda.com

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ