お約束

03 19, 2012
立川のシネマシティ/CINEMAへ「映画 プリキュア オールスターズ New Stage みらいのともだち」を娘と観に行った。ここはかなり充実した映画館で、プリキュア以外にも「PINA」とか魅力的な映画は多々公開されているにも関わらず、またもやプリキュアである。しかも公開初日。そのせいか、前回の様子とは異なり、かなり男同士とか若めのカップルがいて、真剣にプリキュアを観るという方々が多いようだった。印象的だったのは、男同士の彼らがファッショナブルで、全くオタク感のない爽やかな少年達だったことだ。幼い頃から仮面ライダーとセットで見ているうちになんとなく、愛情を持ったのだろうか。もちろん親子づれが多数ではあったが。

今回と前回(http://shinichitoda.blog117.fc2.com/blog-entry-274.html)の違いは、登場するプリキュア数の差にある。前回は確か4人だったが、今回は28人。始まってすぐに全員そろって笑顔で集合する絵があるが、なんだか凄いことになっていた。その系統は同じにして、個々の差別化を確立しているデザイン設計は、もしかすると見事かもしれない。たぶん28人それぞれのキャラクターをおろそかにできない大人の事情もあるのだろう。しかし、そのまま個々の見せ場を順番に作るだけでは物語も薄くなる。制作者の手腕が問われるところだ。仮面ライダーやウルトラマン等々、オールスター総出演ものの課題はそこにあるといっていい。
今回は主役をプリキュアではない、普通の女子にすることで、この問題解決を試みていた。「プリキュアって凄いなあ」と感想をもらすその転校したての内気な女子と、プリキュアがどう絡むかのかが見所になっており、前半はそこそこ面白かった。しかしそのツケは後半にまわる。ひとつのピンチで、一気に20人近くのプリキュアを義務的に登場させねばならず、そのため変身シーンの連続になり、いつもの展開になってしまった。でもまあこういう映画なのだ。子供が目を輝かせるのはそういう場面である。絶体絶命の状況で「遅れてゴメン」とか言いながら、頼もしい先輩プリキュア達が唐突に現れるのは、オールスター的お約束として必須なのだ。とても否定できるものではない。映画が終わり「じゃ、反省会するか」と勢いよく席を立つ先ほどの少年達と、娘が床にまき散らしたポップコーンを拾うべく、しゃがみ込む僕とでは、そもそも向き合う姿勢が全然違うのだった。
画像は、2012映画プリキュアオールスターズNS製作委員会より、厳密には28人ではない。
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