応援力

03 13, 2012
先日妻が名古屋で42.195kmを完走した。主な感想としては「路上で応援してくれる人々のありがたさを思い知った」ということであった。見知らぬ人達から「頑張れ」を繰り返し聞くと、本当に「もう少し走ろう」とか「頑張ろう」と思うらしい。そういえば、そんなストレートな言葉で応援されたことなど、僕は小学校の運動会以降ない。特にハイタッチの効果は抜群らしく「力が沸き上がるようだった」と妻は語気を強めていた。
その後、マラソンを奇抜なコスプレで走る人がいるが、あれは応援されやすいからではないのか、という話になった。確かに普通の状況では皆、個人名を知らないわけだ、ゼッケン番号で応援されることもあるらしいが、基本は不特定多数への言葉なわけで、そこは白雪姫とか忍者に変身した方が、沿道の人も声をかけやすいだろう。そして明らかに自分だけを鼓舞してくれる声援に何時間も包まれ続けるのだ。確かにそれはひとつの快楽かもしれない。コスプレランナーの真意がどうもわからなかったのだが、その秘密は応援にある、と考えてみるのはいかがだろうか。当日は、スーツケースと新聞を持ったビジネスマン風の方や、明らかに暑いだろうムックなど、およそ走るのに適さない格好をあえてセレクトするあたり、コスプレランナーのチャレンジャーぶりも過剰傾向にあるのかもしれない。しかし、そういうエンターテイナーがいるおかげで、楽しく走れたと妻は語っていた。「ミニーちゃん達が仲間割れした」「どう見ても白雪姫なのにみんなシンデレラと呼んでいた」という言葉が、マラソン体験から発せられるのだ、興味深いシーンが多々あったのだろう。
そしてやはりそれ以上に凄かったのは、早々に折り返してくる現役選手の驚愕といっていいスピードだったようだ。特殊能力を持つ人との実力差を、同じことをしつつ体感できることはあまりないので、それは貴重な経験だと思う。ただ、僕などは5kmも怪しいので、完走した方々全員がそのまま尊敬の対象になってしまうのだけれど。
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