時間軸&お知らせ

02 05, 2012
長期間かけて制作した作品を一瞬で判断する、もしくは、されてしまうことはよくあるが、長期間会っていない友人との再会もそんなようなものだ。大体その表情や風貌で、とにかく今日まで無事に生活してきたんだな、ということが、否応無く一瞬で伝わる。たぶん彼らも僕を見て、同じようなことを考えるだろう。個展の目的に、そういう再会シーンを求めるわけではもちろんないが、普段友人と会うことがほとんどない僕としては、そこに近況確認的要素が持ち込まれることは避けられない。今回の個展は東京では実に7年ぶりだったし、fasebookを始めたこともあって、久しぶりに会う方々の変化がどうしても面白い。経年変化はお互い様だが、中には20年経っても当時のままという、目を疑うスキルをお持ちの方もいて、人それぞれの生き方を思わずにはいられない。
一概には言えないが、シンプルな抽象絵画や写真には物語性が弱い。そこにはいきなり結果があり、過程の読み取りは困難であろう。その唐突な現在性が作品ならではなのだが、対して、人の顔は様々なことを物語ってしまう。会話をすると、その内容とは全く異なる情報がビシビシ響いてくる。脳内で勝手な物語がスタートしてしまう。自分が制作を続けてきた間に、もちろん彼らも生活を続けていたわけで、そこに蓄積しているだろう喜怒哀楽を、共有できないまでも垣間みれることは、当時から現在までの時間が強引に圧縮される感覚で、通常の時間軸の中に自分がいるとは、とても思えないのだった。ギャラリーに訪れる方々に混じって、懐かしい顔を見るたびにそんな時間の圧縮体験をしていると、個展会場の時空がどんどんゆがむようで、その静かな異空間ぶりが新鮮だった。

話は飛びますが、2月12日にギャラリーでワークショップをすることになりました。どなたでもご参加できますが、予約制となっており人数には限りがあります。見学は自由です。どうぞ、よろしくお願い致します。
http://www.neutron-tokyo.com/gallery/schedule/1202/TODA_SHINICHI/work_shop.html
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任田進一

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