子供優先

05 05, 2010
アンパンマンミュージアムに行ってきた。子供を楽しませるべく、努力する親の姿が印象的な空間だった。僕と顔が似ている3歳の娘は、冷静な表情を壊さなかったが、走り回っていたので、喜んでいたのだと思いたい。こういう施設は大抵大人も楽しめる工夫があったりするものだが、ここは容赦なく子供優先で作られており、多くの大人は自分が楽しむという概念を捨てて、潔く子供のために行動していた。ヘヴィな入れ墨のお父さんも、ここで抵抗することに何の意味もないことを理解しており、爽やかに諦めていた。
アンパンマンの何が、その年齢の子供達をそこまで夢中にさせるのかよくわからない。しかし、主題歌などはいいことを言っており、親としてはアンパンマンを一生懸命見ている分には、特に心配がないため、なんとなく見せている内に、子供がファンになってしまうのかもしれない。なにより動き回ることを使命にしている子供が、集中して黙っているという状況は、親にとって大歓迎なのだ。つまり忙しく、子供にかまけていられない時、アンパンマンは親達のヒーローであることは間違いない。子供達は、小さなジオラマの中で、小さいアンパンマン達が、微妙に動くだけで大盛り上がりなのだ。なによりだ。
ジャムおじさんのパン工場では、メインキャラクターのパンが作られていて、出来立てのアンパンマンは本当においしかった。マニアックにブラックロールパンナちゃんを選んでいた妻は、少し残念そうであった。しかし、次は普通のロールパンナを狙うと言っているあたり、人気者には興味がないらしい。
予想通り風船を買わされ、予想通り帰りたくないを連発する娘を促しつつ、帰途につく流れに入ると連休だなあと思う。それぞれの親達がそれぞれ仕事を持っているわけで、心配事もあるだろうに、こうやって子供を喜ばせる時間を作るわけだ。なんと正しい姿だろうと思う。
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