異なる世界

02 01, 2012
芝居がかったその場所の傍聴席で、僕は遺族として着席した。
父の事件が起訴され裁判が始まり、初めて裁判所へ行ったのだが、なんとも寒々しい空間であった。色気というものが全くない。壁に貼られている書類ひとつに心がない。もちろんそういう「感情」を排した場所であることは理解できるが、なんとも空疎で驚いた。法律というものを勉強していないので、その世界のことをどうこう言える立場ではないが、僕はここでは生きていけないと思うしかなかった。(もちろんそんな能力もないけれど)
検察官が起訴状が読み上げ、やたらくだけた相手側の弁護士と妙に若い裁判官がやりとりを始め、能面のような書記官がそれを記述していく。次回の冒頭陳述は5月になるという。こじれてしまったこの事件の終結は、随分先になりそうだ。

裁判所を出て、個展の準備をするためそのままギャラリーへ。展示がまだ完成していない分雑然とした空間だったが、そこは自分の作品で満たされた場所であり、慣れない場所で固まった体がほぐれる感じで、なんだかありがたいのだった。自分がどういう世界で生きているのかを実感できた。

さて、本日より展示が始まります。ご高覧頂ければ幸いです。
尚、本日6時よりオープニングパーティーがあります。どなたでもご参加頂けます。
どうぞよろしくお願い致します。
http://www.neutron-tokyo.com/gallery/schedule/1202/TODA_SHINICHI/index.html
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任田進一

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