再会2

12 10, 2011
雨の中、千葉の印旛村にあるメタルアートミュージアムへ行って来た。ここに来ると、いつもやっと着いた、と思わずにはいられない。

「Red Line Conection #20」本多真理子(METAL ART MUSEUM)
約10年前に僕はリトアニアへ行った。サリウスというリトアニア人作家が、様々な国の作家達を集めて、制作をしたり展示をしたり、呑みあかしたりするシンポジウムに参加したのだった。日本人は10人ほどいたのだが、本多さんもそのメンバーのひとりだった。姉さんタイプで、男達が泥酔して宿泊所に帰ってくると「仕方ないね」という感じで、明け方にもかかわらず鍵を開けてくれる器の大きい人だった。たぶんそれは今でも変わらない。

作家を続けるというのは、色んな事情が絡んでくるので、どの方法がベストなのかはそれぞれの制作スタイルで異なる。そして変わらず続けている事実としての作品を観れるだけで、僕の場合は励みになったりするのだ。リトアニアで感じたことは、制作をいつまでも続けている人種が、世界中にいるという事実だった。老齢に近い詩人は、冬なのに海で泳ぐとか言っていたし、よくわからない生命力を持った、様々な人達と知り合えた経験は大きかった。同じ境遇の人がたくさんいるという思いは、当時まだ若かった僕にとって実に刺激的で、言葉はほとんど通じなかったけれど、毎晩一緒に飲み続けていると、その人の醸し出す空気は理解できるような気がした。逆に日本人で、言葉はわかるけれど、さっぱり理解できないという人もいる。残念なことだ。

思えば作品のことを何も書いていない。泥酔シーンを何度も目撃されている手前、何を書いても説得力がない気がするので、写真を添付する。鉄と赤い毛糸だけの、しなやかなでエレガントな作品だった。

IMG_4940.jpg
IMG_4947.jpg
関連記事
0 CommentsPosted in 展示

Previous: white swan

Next: 光の行方
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks
Top
プロフィール

任田進一

Author:任田進一
http://www.shinichitoda.com

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ