メッセージ#1
09 23, 2011
4歳の娘が、文字を見よう見まねで書き始めている。なぜかほとんど鏡文字で書き順もめちゃくちゃだが、本人はいたって真剣なので、いけないのかもしれないが、好きなようにさせている。気になる友達や、おばあちゃんへ向けてせっせと鏡文字の意味不明な手紙を書き、封筒を自分で作り切手のつもりであろうシールを貼って「喜んでくれるかなあ」と聞くので、深く考えずに「喜んでくれると思うよ」と返したところ、翌日保育園の友達に本気で渡しており、突っ返されたら大惨事になるのではと緊張したが、どうやら大丈夫だったようだ。
文字が絵とは違うメッセージを伝達できることに気付いた娘は、とにかく文字を書き連ね、親に音読させる。どうやら自分の書いた文字の連なりが、音に変換されることが面白いようだ。何度もリピートせねばならず少々うんざりするのだが、のたくった無意味な文字の連なりを、冷静に解読しつつ音読していると、妙な気分になり笑ってしまう。するとそれがさらに娘を喜ばせてしまい、やるせないエンドレススパイラルにはまってしまうのであった。
その日も朝食を食べた後、黙々と何やらホワイトボードに書いている。また音読させるつもりかと思ったら、そこには「ままだいすき」と書かれていた。初めて文字で伝えるメッセージが、これかと思う。確かに子供が大人に伝える言葉で、これ以上効果的なメッセージはなかろう。しかし、親が子に伝えるべきそれも、同じような内容であるべきなのかもしれない。

「まま」は鏡文字。「だ」は慣れていないと読めないし、点であるべき部分が丸になっており、しかもひとつ足りない、かつ場所も怪しい。「い」のはねが逆で、「も」という鏡文字には目をつむる。また余計な「おとうさんだいすき」は僕が書かされた。矢印はここを見よという意味。
文字が絵とは違うメッセージを伝達できることに気付いた娘は、とにかく文字を書き連ね、親に音読させる。どうやら自分の書いた文字の連なりが、音に変換されることが面白いようだ。何度もリピートせねばならず少々うんざりするのだが、のたくった無意味な文字の連なりを、冷静に解読しつつ音読していると、妙な気分になり笑ってしまう。するとそれがさらに娘を喜ばせてしまい、やるせないエンドレススパイラルにはまってしまうのであった。
その日も朝食を食べた後、黙々と何やらホワイトボードに書いている。また音読させるつもりかと思ったら、そこには「ままだいすき」と書かれていた。初めて文字で伝えるメッセージが、これかと思う。確かに子供が大人に伝える言葉で、これ以上効果的なメッセージはなかろう。しかし、親が子に伝えるべきそれも、同じような内容であるべきなのかもしれない。

「まま」は鏡文字。「だ」は慣れていないと読めないし、点であるべき部分が丸になっており、しかもひとつ足りない、かつ場所も怪しい。「い」のはねが逆で、「も」という鏡文字には目をつむる。また余計な「おとうさんだいすき」は僕が書かされた。矢印はここを見よという意味。