しゃべる

03 07, 2010
僕は口数が少ない人間だと思う。仕事場では必要以外の言葉はほとんど発しない。下手をすると挨拶すらしていないことがある程だ。しかし、そんな人間でもしゃべらねばならない時があり、苦労するのだが、大抵それが終わると気分が変化しているので、たぶん人間はある程度しゃべった方がいいのだろう。30分以上ひとりでしゃべり続けなければいけない場合、その時間配分を考慮しつつネタを準備するのだが、これが意外に思考整理の役目を果たすので馬鹿にできない。そもそも、その機会が与えられなければ、そんなことはやりもしなかったわけで、別の自分を意識する、貴重な時間と見なすこともできる。
自分が人前に立つタイプの人種でないことは自覚しているが、最近何故か、しゃべらされる機会が増えてきた。場数を踏んだ体験が慣れないことへの訓練になるようで、専修大学で講義をやっておいてよかったと思う。そのお陰で今回は、人数の少なさもあるが随分楽だった。自分にとって何が役立つかは、自分ではなかなか見えないが、自分が発した言葉が、どのような反応を持って返されるのかを、知ることができるだけでも収穫だろう。ありがたい場を与えられているのだと思う。
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