固めない

09 10, 2011
来年の展示に向けてギャラリーのミニチュアを作り、作品を現段階ではあるがどう配置するかシュミレートしている。やはり頭で想像していたレイアウトはことごとく消え去り、現実的な視点になる。そして広いと思っていた空間が、具体的に掴めるようになり、それほど広くない事実を知ると共に、やれることの焦点が見え始める。
しかしこのミニチュアを前に、発想が広がるのかと思いきや「まあこうなるだろう、こうすべきだろう」という必然的な流れが、自分の意志とは関係なく働く状況はなんなのか。体裁を整えているだけではないのか。破壊やリセットを暗示する言葉と芸術は密接な関係にあるが、作り上げることと、壊し続けることが、同義であるとは、なんとも矛盾している。ただ、そういう矛盾と向き合うことは珍しくないし、すんなり出来たモノは非常に疑わしい。ぐにゃぐにゃにする必要性を思う。

仕事でデザインをしている。なんとか数案作るが、そんなミニマムな中でも1案目の労力と5案目の労力は全然違い、明らかに5案目は柔らかく考えられた。当然だが、手を動かさないと頭も固まっていく。活躍している作家の中には、展示を1年に5回以上行う人がいる。個展を含めグループ展やアートフェアなどだ。そこにワークショップなんかも入ってくるのだろう。凄いと思うが、途切れさせない努力がそこにはあるのだろう。そして、そういうスケジュールで動き回る重要性も分かる。固まるとなかなか柔らかくなれない。
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