注射

07 31, 2011
娘に日本脳炎2回目の予防接種(これは計3回やらないといけない)を受けさせるため、かかりつけの小児科へ。かわいそうな事態になることは目に見えているが、お出かけという微妙な言葉で連れ出す。現地着「なあんだお薬なくなったんだね」という言葉にすまないと思う。注射器を見て「この前やったね」と僕を見る、すまないと思う。予想通り激しく抵抗し、なんとも悲しそうに泣く。明らかに手際がいい先生なので、それ程の痛みもなさそうなのだが、やはりあの注射器そのものが恐怖を喚起させるのだろう。それとも親にだまされたことが辛かったのだろうか。ご機嫌直しのシールをもらっても「この前と同じ」と却下していた。その後も何人か予防接種が続き、病院は様々な泣き合戦になった。しかし、これを受けることでその病気を回避できるのだ、仕方あるまい。全く記憶にないが、僕も幼い頃そういう注射をされただろうし、何かの恩恵を受けたければ、我慢せねばならないこともあろう。
甘いなあと思いつつ300円の花火を買う、一気に機嫌が反転する。「青い火と白い火が出るんだね、凄いね」と何度も確認している。が、たぶん今夜は雨なのだ。「晴れてたらやろうね」と何度も確認する。コクコク頷いているが、聞いてないだろうなあと思うのだった。
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