心の揺れ

07 15, 2011
先日コンタクトレンズを購入した際、簡易的な目の検査もされた。そこで「明らかに視神経が萎縮しています」と言われた。何のことだか理解できなかったのだが、僕の目は異常らしい、ということだけはわかった。心配なので「視神経萎縮」をgoogle検索してみた。戸惑うような言葉が立て続けに表れ、精神をグラグラ揺さぶってくれた。キツかったのが、病気と症状.comというページの、「視神経萎縮とは視神経が萎縮して死んでしまっている状態にあることを言います。原因としては、網膜色素変性症、緑内障、網膜中心動脈閉塞症などです。どのような原因からでも、視神経の末期状態なので回復の見込みはありません。症状は視力低下が起こり、治療法はありません。」だった。末期状態とか、治療法はありませんとか言われると、なんとも心細い。多くの人が目を仕事に使っているように、僕も目が生命線である仕事をしている。食べられなくても、聞こえなくても、しゃべれなくても、歩けなくても、失明だけは勘弁して欲しいと切に思った。ただ時間の経過と共に、自分に都合がいいように解釈する勇気も出て来た。近視ではあったが40年間普通に機能していたのだ。それがある日突然失明するわけがなかろう、あと20年くらいは大丈夫だろうと勝手に思い込むことで、心の揺れを押さえた。
再検査では、視野を調べたり目の撮影などが行われた。視野は正常らしいが、視神経乳頭という脳へ繋がる穴のようなところが、大きめに窪んでおり普通ではないようだ。網膜の萎縮も所々みられるとのこと。神妙に聞いた。そしてどう治療すればそれが治るのかという答えを待った。先生の言葉は「経過を見ましょう、1年後また来て下さい」だった。目の世界では、症状の悪化ですらもその位の差をもって見ないことには判断できないのだろう。深刻な症状なのでは、と個人的に受け止めていたのだが、やるべきことはなにもないらしい。ゆるい結末だ。とりあえず来年の今頃、診てもらうしかなさそうだ。ただこういう目の症状はほとんど自覚できないらしい、逆にそれを感じた時はもう手遅れなのだそうだ。怖いものだ。
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