北朝鮮

05 06, 2011
「クロッシング」監督:キム・テギュン
妻の病気を治すべく息子に後を託し、脱北して薬を買いに行く父と、その願い適わず母を亡くしたその息子も、戻らない(戻れない)父を捜すべく脱北する話。
あんまり観ない方がいいかもしれない。後悔することはないけれど、あまりにかわいそうな子供達を見ていると、自分の生活環境が申し訳なく思え、正視できなくなる。特に事情がのみ込めていない子供が、悲惨な境遇に巻き込まれ次々に命を落としていく場面は、むごいことこのうえない。主人公である少年のお父さんは、後半からずっと泣き崩れるシーンが続くが、無理もない。誰でもそんな事態になれば、泣き濡れるしかない。見ている側からすると、もっと大声で泣いて欲しいと思うくらいだった。別に僕個人がそこでいくら落ち込んでも、現実的な問題が一切解決しないことは重々承知しているが、見終わったあと体中が脱力してしまい、何にも手につかなくなった。映画はフィクションだと思うが、実際の状況が悲惨であることには変わりない。恐ろしい国がすぐそこにあることを思い知る。明らかに狂っている。そしてそれが国として存在している事実に震撼する。 
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