そんな人間に何が撮れるのか

08 15, 2018
壮大で凄い何かを普通に撮影することと、普通の何かを凄い視点で撮影することとの違いを思う。被写体が自ら強烈なパワーを放っている場合、おそらく撮影側ができる工夫はあまりない。成り行き上そうなるだろうが、素直にその魅力を記録することに専念した方がいい。そこに撮影側の個性は求められない。要は的確な技術があるかどうかだ。逆に、撮影側が己の意思を出したいとか、被写体の未発見な魅力を抽出するとかに専念したい場合、非日常で特異な被写体ではやりにくい。日常的に見慣れた対象の方が、その能力を発揮しやすく、結果としての差異も出やすいように思う。僕の生活スタイルでは、誰もが驚く緊迫感溢れる場面にはほとんど出くわさないし、住んでいる場所も東京の住宅街という徹底的に普通が目指されたエリアだ。仕事も守秘義務が大前提なので、何も公表することができない。そんな人間に何が撮れるのか、いつも自問することになる。
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