必要な失敗

02 17, 2011
新作のセットを組むべく行動している。展示中に試行錯誤していたからかもしれないが、意外にあっさり組み上がる。以前作品として機能していた素材が、新しい作品を生み出す材料として復活する時、捨てないで良かったと思う。このために保管しておいたのだと言わんばかりのポイントに、その素材がぴったり収まると、訳もなく何かに対して勝った気がする。ただこんなことは稀で、廃材の多くは空間を埋めるだけの機能しかないので、捨てた方がいいことは論を待たない。そして、新しい作品へ踏み出すと気分が高揚する。ひとつのことに対する集中は必要だが、同じ作業を続け過ぎることも問題だろう。やはり定期的に新しいことを考えた方が健康的だとあらためて思う。
最初だし失敗は当然なのだ。そのうち許されなくなるが、今はそういう精度の問題はない。おおいに冒険してよいのだ。もちろんこの破壊本能は、最後まで持ち続けることが必須だが、それはまた別の話。とにかく最初は次々に思うことを試し壊しを繰り返すしかない。思えばこれが一番楽しい時期なのかもしれない。そのうち神経質な作業になるのだ。それはそれで意味もあるが、楽観的に済ましてよい作業ではない。しかしこの最初の作業に限っては楽観的でなければならない。失敗が大前提なのだ。逆にうまく進んだら考えものだ。
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