a saying

10 23, 2015
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抜かれつつ思う

10 08, 2015
僕は雨でなければ、毎朝のろのろと自転車で駅まで行く。道行く自転車乗りに抜かれつつ思うのは、自転車をこぐ姿は歩く以上に個性が浮き出ることだ。前後に子供椅子が付いたフルスペックタイプをがんがん立ちこぎする女性を見ると、もうそれだけでみなぎるパワーを感じてしまうし、スマートなスポーツタイプで颯爽と走り去るスーツ姿を見ると、きっとそういう仕事のやり方なんだろうと思う。もちろん多いのはママチャリタイプだが、これは走る機能としてさほど差がないはずなのに、明らかに速い人と遅い人がいる。だいたい高校生は速い。そのつもりはないが、ぜんぜん追いつけない。女子にも全く歯が立たない。若さはそれ自体に価値がある分、道に散らばる様々な魅力を必要としない。生きる速度そのものが違うのだろう。逆に遅い人は中年男性が圧倒的に多い。使う体力をなるべく少なくしたいがバスに乗る金はない、みたいな人のことだ。(僕もまさにそのひとりである)しかし、その速度はそれなりに周りが見える。目的地まで一直線みたいなこぎ方をしていると、それこそ前方の一点しか見えないだろうが、自転車をゆるくこぐとそれは周囲が見えてくる。今は秋の一番いい時期で、最近は晴れ間が多く、朝の爽やかさは見事なものだ。
若い頃は確かにのろのろしている前方のオヤジがもどかしかったが、最近は自分が容赦なく抜かれる側になった。そんな僕を抜き去る方々の後ろ姿を見ていると、時々勝負してみようかと思ったりする。その速度を通して過去見ていた光景が蘇るかもしれない。しかし、そういう勝負をすることはもうない。危ないし、そういう速さが重視される世界はもううんざりだし、遅くこぐことで得られる感覚が結構新鮮なのだ。僕もそれなりに進化したのだ、と思いたい。
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任田進一

Author:任田進一
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