何色とは形容できないほどに

11 30, 2013
板橋で一緒の参加作家である中津川さんのワークショップに、娘と娘の友人を連れて参加した。会場いっぱいに広がる画用紙を前に、自己紹介もできないくらい戸惑っていた娘だったが、途中から描くことによって、何かが解放されてきたのか後半は別人だった。まず身体全体を使って動くことで、気持ちが同時に変化し、手が大きく動き出していく過程を見ていると、実に気持ち良さそうだった。白かった紙が、何色とは形容できないほどに多様なタッチで埋め尽くされるのは、圧巻というしかなく、この経験を是非とも記憶しておいて欲しいと思った。
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何が始まるのか。。
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恐る恐る線をひき始める。
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それなりに調子が出て来た感じ。
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集中力が上昇してきたか?
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かなり「描く姿」になっている。
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身体が描くための動きをしていて「ほほう」と思った。
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時間なので完成。
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最後は、自分の好きな所を切り抜いて持ち帰る。
リュックからはみ出すくらいたっぷり切り取り、帰宅後、母親に誇らしげに見せていた。
中津川さん、どうもありがとうございました。
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初日

11 26, 2013
ウッドデッキに溜まった薄い水たまりが、眩しい陽光で消えていきます。なんともよく晴れました。今日から、板橋区立美術館の「発信 // 板橋 // 2013 ギャップ・ダイナミクス」がスタートします。皆様、どうぞよろしくお願い致します。
以下、お世話になった学芸員さんから、昨夜11時7分に頂いたメール。

参加作家のみなさま、ありがとうございました。すべて準備は整いました。板橋区立美術館の様々な要素を自由自在に利用した展示、本当に素晴らしい。企画がスタートしてから2年半、何回も行った打ち合わせや交流会のことが走馬灯のように頭の中をよぎります。みなさんとご一緒できてよかった。オープン前日の高揚感とともに、控室として使っていたアトリエを片づけながら、楽しかった準備期間を早くも懐かしく感じています。明日9時30分オープンです。6人のアーティストの表現したギャップ・ダイナミクス、見ごたえあり!
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現場の直感

11 22, 2013
展示空間に作品をどのように配置するかは、何度もシュミレーションし、視覚化しつつ確認し、またそれを見直しつつ頭でこね回し再び視覚化し、といったことを繰り返し、もうこれ以上はない、と思い込んで当日を迎える。しかし、事前に何度も見ていたにも関わらず、空間というのはどんどん変貌していく。もちろん物理的な何かが変わることはないが、さあ搬入開始という状態で現場入りすると、今まで見えていなかったものが次々に見えてくる。今回も、壁をある色にしてもらったのだが、それによって床色の見え方が劇的に変化し、どうしても手を入れたくなった。ただ既に壁は完成しており、今更床を剥がすわけにもいかず一度は諦めた。
しかし、時間があるのはありがたい。今回は、搬入期間が2週間用意されていたので、色々調べられた。そして、望みの色かつ計算上9枚でほぼ空間にピッタリ収まる大きなカーペットが、本数限定で半額キャンペーンをやっており、長野にあるその工場に問い合わせると、まだ在庫はあるという。インターネットは凄い。そして、先日そのカーペットを空間に敷き詰めたのだが、多少の問題はあったものの、ほぼイメージ通りになった。

これは搬入作業をやっていて思うことだが、毎回現場で何らかの問題が起きる。その問題とは、搬入前にシュミレートした完成形が、現場で実現できないとか、そのイメージを実現させたところ、あまりよろしくない、とかが多いが、あともうひと手間加えればもっとよくなるという、運営側からすると余計なイメージが浮かぶ場合もある。ただこれは、明らかに更なるコストがかかるとか、時間がないとかで実現不可能なことが多い。しかし今回は時間があった。これは全然違う結果をもたらすようだ。

現場の直感というのは、言わばただの思いつきなのだが、それはそれまでの完成形が、脳内で最新バージョンとして更新されて現れたものでもある。今まで想像上でしか検討できなかった、あやふやな問題点が具体的に考慮された結果、導き出される解答であることは間違いなく、漏斗上の水がひとつの出口に向かって収斂されていく感じに似ていなくもない。であるので、それはそれで意味があるのだ。

あと最近感じるのは、自分ひとりで搬入するつもりで計画していた展示プランが、現場で何故これをひとりでできると思ったのか、という自分の想像力と現実把握の乖離が激しいことだ。今回も、ひとりで淡々と作業していけば問題なしと思っていたが、かなり無謀な計画だった。手伝って頂いたプロの方々の手腕がなければ、どうにもならなかった。というより、僕は完全に役立たずで、ただ呆然と彼らが進める職人的技術の鮮やかさにみとれるしかなく、正直その日は少々へこんだのだった。
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11 21, 2013
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最寄り駅にポスターがありました。ありがたいことです。
今回の作品は「写真がプリントされることとは何か」を考えています。
昨日、ほぼ展示作業が終わりました。来週火曜日から始まります。
どうぞ、よろしくお願いします。
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/lecture/lc2013-17.html
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七五三

11 17, 2013
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大きくなってくれました。
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プロフィール

任田進一

Author:任田進一
http://www.shinichitoda.com

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